もう遥か昔、10年近く前、娘がまだ幼稚園くらいのことだったが、クルマに乗って酔ってしまうことがあった。
それまでは、普通にクルマに乗って大丈夫であったのだが、発達により身体が変化して、酔いやすくなることもあるのかな、とも思っていた。
ただ、娘が『あー、やだなぁ、大丈夫かな』などと気に病むくやいであり、『どうしたらいいの?』などと、私を頼ってきた。
私は、『大丈夫、酔わないから』と娘に言いつつ、《酔うと思うと、それ自体が、自己暗示というか、予言の自己成就になってしまい、マイナスに作用するから、悪循環》などと思い、認知行動療法っていうのがあるんだよな、でもそんなこと娘に言ってもわからないしな、などと頭の中で考えていた。
そして、『気の持ちようだよ、大丈夫、酔わないから』などと、落ち着いて、優しく言い聞かせるように言った。
とは言うものの、《気の持ちよう、って言ってもわからないよな、失敗したな》、などとも思っていた。
ところが、娘は酔わなかった、それ以降も。
私が運転をかなり慎重にするようになったというのもあるだろう。また、娘の体の調子が酔ったときは悪かったのかもしれない。
それ以降、娘はクルマに乗るたびに、『キノモチヨ、キノモチヨ』とリズムよく、鼻歌まじりにつぶやいていた。
私は違うだろ、気の持ちようだよ、わかってないなぁ、とも思ったが、《あー、そうか、これでいんだな、認知行動療法うまくいったな》などと思った。
写真はあるところで出会った、おうち猫と思われる野良くん
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